5月国内粗鋼生産4.6%減 連休で稼働減 在庫調整も

2019/6/21 14:53
保存
共有
印刷
その他

日本鉄鋼連盟(鉄連)は21日、5月の国内粗鋼生産量が前年同月比4.6%減の867万6千トンだったと発表した。前年割れは9カ月連続。大型連休で電炉の稼働日数が減ったことや、前年同月に生産量が多かった反動が出た。都市部の再開発など建設向けの需要は引き続き旺盛だが、材料や人手不足による工事の遅れもあるほか、輸入材が増えて在庫水準が高まり、生産調整の動きもある。

生産トラブルの影響は回復したが大型連休の影響などで粗鋼生産は減少した(JFEスチールの製鉄所)

炉別の生産量は、高炉でつくる「転炉鋼」が前年同月比4.4%減の658万7千トン。スクラップ(くず鉄)でつくる「電炉鋼」が5.3%減の208万8千トンだった。3月末まで続いた高炉のトラブルによる減産はなくなったが稼働日数の減少が響いたとみられる。

国内の建設需要は旺盛だが、ビルなどの鉄骨を結びつけるボルトの不足による工期の遅れがあるほか、米中貿易摩擦を背景とした中国の景気減速で産業用の鋼材需要が一部で下がっている。

3月末まで高炉が長期のトラブルに見舞われたことで、中国や韓国からの輸入材も増えている。国内の薄板在庫は4月末に453万トンと10年ぶりの高水準にあり、メーカーの間で受注や生産調整を進めていることも、減少の背景とみられる。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]