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イランの米無人機撃墜 トランプ氏「米国は我慢せず」

(更新)

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は20日、イランが米国の無人偵察機を撃墜したことに関して「我々は我慢しないだろう」と語り、対抗措置を講じる可能性を示唆した。「国際空域で撃墜された。科学的に立証されている」と説明し、イランの行為は不当だと非難した。「意図的な撃墜だとは信じがたい」とも語り、大規模な軍事衝突を避けたい意向もにじませた。

ホワイトハウスでカナダのトルドー首相との会談冒頭で語った。トランプ氏は「イランはひどい過ちを犯した」と重ねて批判した。具体的な対抗措置については「多くは語らない。(いつかは)あなた方もわかるだろう」と述べるにとどめた。トランプ氏は17日、イランに対抗するため米兵1000人を中東に増派すると決めたばかりだ。

トランプ氏は米兵に死傷者が出ていないと指摘した上で「これはとても重要なことだ」と強調した。無人機の撃墜をきっかけに両国の緊張が過度に高まる事態を避けたい考えも示したものだ。トランプ氏は米軍の海外活動を縮小する方針を示しており、これまでも「イランとの戦争は望まない」と強調してきた。

中東地域を管轄する米中央軍は20日の声明で、イランの精鋭部隊が同国南部から発射した地対空ミサイルで、ホルムズ海峡周辺を飛行していた無人機が撃墜されたと発表した。米側は無人機が国際空域のみを飛行していたと説明するが、イラン側は「領空を侵犯した」(ザリフ外相)ため撃墜したと主張し、食い違っている。

トランプ氏は20日、議会与野党の指導部をホワイトハウスの「シチュエーションルーム(危機管理室)」に招いて、イラン情勢を協議した。この部屋はホワイトハウスの地下にあり、軍事作戦の立案や各国首脳との極秘電話をする場合など機密性の高いやり取りをする場合に利用される。

米メディアによると、共和党上院トップのマコネル院内総務は協議後に記者団に対して「政権は熟慮した上での対応を検討している」と語った。民主党上院トップのシューマー議員は「政権が誤ってイランとの戦争を始めることを懸念している」と語った。

民主党内ではイランに対する軍事攻撃に踏み切る場合に議会承認が必要だとの声が目立つ。トランプ政権はイランの脅威に関する詳細をあらかじめ説明し、攻撃を実施する場合に了解を得やすい環境を整えようとした可能性がある。

ホワイトハウスは20日、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が23日からイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談すると発表した。イラン問題が主要テーマになる見通しだ。ロシアとイスラエルの安全保障担当の高官と3カ国会議も予定している。

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