ルノー、日産改革案に賛成 2委員会にポスト確保

2019/6/20 23:18 (2019/6/21 3:09更新)
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日産自動車は21日未明、25日の定時株主総会後に発足する新体制案を発表した。指名委員会等設置会社に移行したうえで、仏ルノーのジャンドミニク・スナール会長が指名委員会、ティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)が監査委員会に入る。ルノーは賛成の意向を示し、日産の企業統治改革がひとまず前進することになりそうだ。

日産の西川広人社長兼CEOは21日朝、「指名委等設置会社への移行は大きな節目になる。めどが立って良かった」と語った。

ルノーは委員会でのポストが足りないとして、指名委等設置会社への移行を含む株主総会での議案について投票を棄権する意向を示していた。今回の人事案で折り合いがつき、ルノーは株主総会ですべての議案に賛成すると明らかにした。

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 指名委等設置会社では指名・報酬・監査の3委員会を置く。日産の人事案はこのうち2委員会でルノーにポストを与えた。新設する取締役会議長には新たに社外取締役に就く木村康JXTGホールディングス相談役をあてた。一連の人事は株主総会後に開く取締役会で正式に決める。

日産は当初、委員会でルノー側に与えるポストは1つだけを計画。ルノーはこれに反発し、株主総会で投票を棄権する意向を示していた。ルノーは新しい人事案について「2人が委員会に入るとの日産の決定を歓迎する。日仏連合に対話と相互の尊敬があることが確認された」との声明を出し、総会での混乱は回避されたかたちだ。

日産の指名委等設置会社への移行は、2018年11月に元会長のカルロス・ゴーン被告が逮捕されたのを受けて日産が設置した、ガバナンス改善特別委員会がまとめた提言を反映したものだ。

日産の人事案では、提言通りすべての委員会で社外取締役が委員長を務める。指名委の豊田正和氏と報酬委の井原慶子氏は現在、日産の社外取を務めている。監査委の委員長には現在、日産の監査役で、新たに社外取に就く永井素夫氏をあてた。

一方、ルノーのボロレCEOを監査委の委員にすることは提言に抵触する。提言はルノー幹部が同委員会に入るのは「望ましくない」としていた。

日産は同日、取締役会での役割も発表した。議長に木村氏、副議長にはスナール氏が就く。「筆頭社外取」は豊田氏が務める。ガバナンス特別委は執行と監督を明確に分離するため、筆頭社外取を議長とした社外取締役だけの会合を定期的に開くことも提言していた。

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