取材ヘリのエンジン停止 テレ朝、逃走事件で飛行中
国土交通省は20日、神奈川県愛川町付近の上空で19日午後5時55分ごろ、テレビ朝日が東邦航空に運航を委託していた取材ヘリコプターのエンジン1基が停止し、約5分後に同町の河川敷に着陸していたと明らかにした。横浜地検が収容しようとした男が愛川町から逃走した事件で飛行中だった。パイロットやカメラマンら計3人が乗っていたが、けが人はいなかった。
同省は重大インシデントに認定。運輸安全委員会は21日に航空事故調査官3人を現地に派遣し、詳しい状況を調べる。テレ朝は「周辺住民の皆さまに迷惑を掛けおわびする。当局の調査に協力し、安全最優先の取材に努める」とのコメントを出した。
国交省によると、ヘリは19日午後5時35分ごろ、東京都江東区の東京ヘリポートを離陸。愛川町付近の高度約640メートルを飛行中、2つあるエンジンのうち1基が止まった。
エンジン内部にある圧縮機のブレード(羽根)が破損していた。エンジンのケースに、破片でできたとみられる数センチ程度の穴が開いていた。ヘリは片方のエンジンでも飛行は可能だが、パイロットは東邦航空に「予防着陸する」と伝えたという。〔共同〕
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