2019年7月24日(水)

神奈川県内の19年中元商戦、自家消費・地場産品加速

小売り・外食
南関東・静岡
2019/6/20 19:17
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神奈川県内の百貨店で中元商戦が本格化している。各店は地場の名産品や身内で食べるために購入する「自家消費」関連の商品展開を加速させ、市場の盛り上げに取り組む。高齢化により受注が減少したり、贈答の習慣が薄れたりするなどギフト市場は環境変化が進んでおり、新たな需要獲得をねらう。

高島屋横浜店では浴衣を着込んだ店員らが試食で商品をPRした(20日、横浜市)

高島屋横浜店では浴衣を着込んだ店員らが試食で商品をPRした(20日、横浜市)

「これからが本番。ガンバロー」。20日午前、横浜駅前の高島屋横浜店(横浜市)8階のギフトセンターに、浴衣や法被を着た約100人の店員らの力強い声が響いた。午前10時に開店すると早速、来店客に地元ブランド肉の高座豚や甘酒の試食を勧め購入を促した。

約2000点を展示する同店では、初めて中元を贈る若年層などを意識し、値ごろ感のあるギフトや自家消費用の商品を重点的に用意した。冷凍のチョコバナナやフルーツを串刺しにしたセット(3780円)などの商品を通じ「自家消費などを高めたい」(田中浩一副店長)と意気込む。

小田急百貨店は、3月に施設全体を「湘南GATE」に改装した小田急百貨店ふじさわ(神奈川県藤沢市)で、虹を意識した7色のそうめん詰め合わせなどを売りこむ。SNS(交流サイト)を意識し、見栄えする食品を充実させ若年層を呼び込む。

地場商品をそろえる動きも活発になっている。そごう横浜店(横浜市)は店内にある神奈川県のアンテナ店で扱う商品を中心に丹沢そばや足柄茶など県産品を詰め合わせた「和の味わいスペシャルセレクション」(6001円)や「よこすか海軍カレーセット」など、地場商品を重点的に展開する。同店によると、中華街の食品を集めたギフトも販売上位を占めるという。

京急百貨店(同)も「かながわグルメ」と称して県内の銘菓などを自由に組み合わせられる「かながわ個箱」(5400円)を、2014年の歳暮以来、4年半ぶりに復活させた。併せてグループの拠点の一つである同県三浦市の農協によるメロンやスイカ、カボチャのセットなどもそろえた。

横浜市内の百貨店でギフトを購入した男性(72)は「親族向けにビール1箱、アイス5箱を購入した。顔ぶれも変わらず、恒例行事」と話す。一方、贈答相手の施設入居などで市場は伸び悩みつつある。高島屋横浜店によると「これまではビールや洗剤、ハムなどが多かったが、相手に合わせたこだわりの商品や地元商品を贈る傾向も増えている」といい、電子商取引(EC)などを組み合わせながら新たな消費を掘り起こす考えだ。

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