ピアズの桑野社長「携帯代理店支援、しばらく商機」
携帯電話の販売代理店を支援するピアズが20日、東証マザーズに上場した。初値は公募・売り出し価格(公開価格、3620円)を52%上回る5500円だった。同日に記者会見した桑野隆司社長は「代理店支援にはしばらく商機がある」と話した。主なやりとりは以下の通り。
――初値の印象は。

「予想以上に高い株価となった。投資家からの期待が大きいと受け止めている」
――今後、どのように事業を拡大しますか。
「料金プランなどは人から説明を聞きたいと考える顧客は増えている。(顧客対応などを研修する)携帯電話の販売代理店を支援するビジネスはしばらく商機があるとみている」
「中長期的には通信業界以外の代理店のコンサルティングに力を入れたい。自動車ディーラーや保険といった代理店が対象になる。ベンチャーや中小企業のコンサルティングにも関心がある」
――経営で重視していることは。
「代理店のコンサルティングでは店舗の収益率と働く人の満足度を重視している。代理店の離職率が高いと業績も悪化しやすい」
――株主還元の方針を教えてください。
「東証マザーズへの上場は通過点にすぎない。事業を拡大し、東証1部に上場したい。マザーズに上場している間は資金を成長投資に回し、配当や株主優待は考えていない」
(鈴木孝太朗)