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東京五輪で世界最高密度のWi-Fi環境構築 NTT

NTTの澤田純社長(中央)と東京2020聖火リレー公式アンバサダーの女優の石原さとみさん(左)、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の遠藤利明会長代行(右)

NTTの澤田純社長は20日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた同社の取り組みを紹介した。メイン会場となるオリンピックスタジアム(東京・新宿)に世界最高水準の高密度なWi-Fi(ワイファイ)環境を構築することを明らかにした。次世代通信規格「5G」も活用し、新たなスポーツ観戦の形を提案する。

NTTグループは2020年東京五輪・パラリンピック向けに通信ネットワークやセキュリティー対策などを提供する役割を担っている。澤田社長は「グループ全体で約2万人の社員で東京五輪・パラリンピックを支える。既に工事を進めており、来年夏に向けて怠りなく進める」と強調した。

ネットワーク分野では、開会式、閉会式や陸上競技などのメイン会場となる約6万8000人収容のオリンピックスタジアムに、約1300のWi-Fiアクセスポイントを設置。会場内の半数の観客が動画を視聴したり、録画したりしても、スムーズにネットワークを利用できる環境を構築する。「70席に1台のアクセスポイントがある計算。世界最高水準の高密度なWi-Fi環境になる」と澤田社長は語った。

サッカーやラグビー試合が行われる収容人数約4万8000人の東京スタジアム(東京・調布)にも約450個のWi-Fiアクセスポイントを設置する計画だ。

東京五輪では2020年春にNTTドコモが商用サービスを開始する次世代通信規格「5G」を活用し、仮想現実(VR)や試合のデータなどを組み合わせた付加サービスを提供する考えも示した。ただし試合映像は「権利の関係で5Gで伝送することは難しい」(澤田社長)という。あくまで付加的な情報やサービスを5G経由で提供する形になりそうだ。

激しさを増すサイバー攻撃の対策も万全を期す。澤田社長は「2016年のリオデジャネイロ五輪では120億回ものサイバー攻撃があったと言われている。東京五輪はその数十倍の規模になるのではないか」と指摘。ネットワーク分野のDoS攻撃(サービス妨害攻撃)や、システム分野のマルウエア攻撃などを一体的に防御する体制を築き、「複合型の脅威に対しても迅速に対応する」(澤田社長)とした。

東京地下鉄(東京メトロ)と組んで五輪期間中に駅周辺地域の混雑緩和に取り組むことも明らかにした。

東京メトロが持つ改札の入退場情報やダイヤ情報と、NTTグループが持つ携帯電話から得られる人の移動データをかけ合わせ、あらかじめ混雑するような駅出口や時間帯を人工知能(AI)を活用して予測。スムーズに移動手段を提案できるサービスを目指す。(堀越功)

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