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対局記録をAIで 将棋連盟、「記録係」無人化へ実験

日本将棋連盟とリコーは20日、AI(人工知能)を活用した将棋の棋譜(対局の記録)作成システムを共同開発したと発表した。盤上の動きを天井のカメラで撮影、AIがその映像を解析して自動で棋譜を作る。7月に始まる第9期リコー杯女流王座戦の本戦から実証実験を行い、人手不足が慢性化する「記録係」の無人化も視野に来春以降の本格導入を目指す。

将棋の公式戦は年間3000局以上行われている。その全てにプロの卵である10~20代の奨励会員らが記録係として立ち会って棋譜を作成してきた。ただ高校・大学に進む奨励会員が増え、棋戦も増加していることから人手不足が慢性化。「棋士の人生を支えるもので、将棋連盟の大きな財産」(佐藤康光九段・将棋連盟会長)である棋譜を、将来残せなくなることが懸念されていた。

今回のシステムは、映像上の両対局者の着手のタイミングから一手ごとの消費時間も計測・記録する。両者が同じ手順を繰り返す、引き分けの「千日手」にも対応する。

対局の緊迫した場面では棋士が前のめりになって盤を覆ってしまうこともあるが、盤から離れた時点の映像からAIが指し手を解析する。将棋連盟としても、棋士に「盤を覆わないよう注意を促すことになるだろう」(鈴木大介九段・将棋連盟常務理事)。

専用の棋譜用紙に手書きで記入していた記録の作業をタブレット端末への入力とするなど、将棋連盟はこれまでも記録業務の省力化を進めてきた。AIを活用することで、記録係の無人化も視野にさらなる効率化を目指す。

リコーは様々な分野でAIの活用を進めており、同社の将棋部は強豪として知られる。2011年からは女流のプロ棋戦であるリコー杯女流王座戦を、将棋連盟とともに主催している。

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