AIがニュースから業績への影響予測 ゼノデータ

2019/6/20 17:30
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データ分析を手掛けるゼノデータ・ラボ(東京・渋谷)は20日、人工知能(AI)を使った業績予測ソフトを開発したと発表した。膨大な経済ニュースや企業の決算情報を自然言語処理で解析し、企業や業種、サプライチェーン(供給網)への影響をリアルタイムで予測する。市場調査を効率化したり、企業の意思決定を迅速化したりできるという。

ゼノデータの関社長は「ビジネスのリスク予測や意思決定を後押しする」と話した(20日、東京都中央区)

新ソフト「ゼノブレイン」の提供を正式に始めた。国内外のニュースや開示資料の関係性を分析し、大手企業や属する業種の業績にとってプラスかマイナスかをグラフで示す。仮に電子機器や資源の輸出規制が発表された場合、その部品を製造する企業や関連業界を抽出し、影響を画面上に表示する。

ゼノデータの関洋二郎社長は都内で開いた記者会見で「投資家へ情報提供する金融機関に加えて、リスク予測やビジネスチャンスを把握したい事業会社の意思決定もサポートできる。人間が思い浮かばないレベルで示唆ができる」と語った。現在は金融機関や製造業など約50社が導入しており、将来は定量的な業績予測も目指す。

ゼノデータは2016年に設立され、三菱UFJ銀行や帝国データバンクなどが出資している。正式版の提供に合わせて提携先である米ダウ・ジョーンズ社との連携を強化し、ダウ・ジョーンズのデータベースとのシステム連携で解析するニュースやデータを増やした。中小企業や未上場企業のデータを拡充して「今後1年で300社を目指す」(関社長)という。

(駿河翼)

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