生き土産、死に土産 木ノ下裕一

エッセー
2019/6/22 14:00
情報元
日本経済新聞 電子版
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新幹線の中でトイレの順番を待っていたら、デッキで修学旅行中の男子中学生と、先生が神妙な面持ちで、話している。どうやら、お小遣いを、規定よりも多く隠し持ってきたのではないかと疑われているらしい。

「Tシャツはいくらだったの?」「1300円くらい」「さっき持ってたぬいぐるみは?」「あれは僕のじゃありません」……。旅愁を味わうべき帰路の只中(ただなか)に、生徒も先生も辛(つら)かろう。結局は濡(ぬ)れ…

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