メキシコ議会、新NAFTA批准を承認 3カ国で初

2019/6/20 5:37
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコの連邦議会上院は19日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の批准を承認した。協定に加盟する3カ国で初めての批准承認になる。今後はカナダ、米国の批准を待って現在のNAFTAに代わって新協定が発効になる。

上院の議決では賛成が114票に対して反対は4票、棄権も3票だった。NAFTAによって米国から工場がメキシコへ移転したと批判する米トランプ大統領の求めで新協定の交渉は始まり、2018年11月末に3カ国で合意に達した。メキシコは前政権が交渉を担当したが、同12月に発足した現政権もセアデ現外務次官を派遣し交渉内容を把握しており、合意について賛成の意向を示していた。

新協定は自動車貿易に関して関税をゼロにするための部品・部材の調達基準率が引き上げられるなど、メーカーが北米戦略を見直す可能性が指摘されている。3カ国で批准が終わり、発効の時期が決まれば、サプライチェーンの再構築などメーカーの動きが日本企業でも活発になりそうだ。

メキシコは新協定の早期発効で部品メーカーなどの誘致を進めたい考えだ。しかしトランプ氏は移民対応を巡り追加関税を課す構えを崩してはいない。新協定が発効しても、米との通商関係は不安定なままで、メキシコの投資環境が安定するとは言い切れない。

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