2019年7月22日(月)

ロシア軍元大佐ら4人起訴、マレーシア機撃墜捜査チーム

ヨーロッパ
2019/6/19 21:55
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5カ国の合同捜査チームは記者会見で容疑者4人を特定したと発表した(19日、オランダ中部ニーウェガイン)=ロイター

5カ国の合同捜査チームは記者会見で容疑者4人を特定したと発表した(19日、オランダ中部ニーウェガイン)=ロイター

【ロンドン=小川知世】ウクライナ東部で2014年7月に起きたマレーシア航空機の撃墜事件で、刑事責任を追及するオランダなど5カ国の合同捜査チームは19日、ロシア軍元大佐ら4人の容疑者を特定したと発表した。東部を実効支配する親ロ派武装勢力が関与したと結論付けた。殺人罪で起訴し、20年3月にオランダ法廷で公判を始める。

事件では紛争状態のウクライナ東部上空で、アムステルダム発クアラルンプール行きの旅客機が撃墜され、乗客乗員298人全員が死亡した。

合同捜査チームは19日にオランダで記者会見した。容疑者として、親ロ派武装勢力を率いたギルキン元ロシア軍大佐やロシア軍情報機関(GRU)の元軍人らロシア人3人とウクライナ人1人の氏名を発表した。航空機を撃墜したミサイルをロシアが供給した十分な証拠があるとも指摘した。ロシアに対し、容疑者の尋問を要請した。

これまでの捜査では航空機を撃墜したのはロシア製の地対空ミサイルと断定した。ミサイルがロシアからトレーラーでウクライナに持ち込まれ、親ロ派勢力の支配地域から発射後にロシアへ持ち出されたと指摘されている。合同捜査チームは軍用機と誤って旅客機が撃墜されたとの見方を示した。

ロシアは一貫して関与を否定している。合同捜査についてロシアの参加が認められず、根拠がないと主張しており、今回の容疑者特定も取り合わない可能性が高い。インタファクス通信によると、ギルキン容疑者は19日に撃墜を否認した。身柄確保のめどは立たず、裁判も容疑者不在で進行するとみられる。

事件をめぐりロシアが親ロ派勢力に提供したミサイルが使われたとみて、欧州連合(EU)はロシアに本格的な経済制裁を発動した。ウクライナ東部ではロシアが支援する親ロ派勢力とウクライナ政府軍との紛争が続いている。国連によると、紛争でこれまでに約1万3000人が犠牲になった。

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