19日午後1時半ごろ、神奈川県愛川町で、窃盗などの罪で実刑が確定した男を横浜地検が収監しようとしたところ、車で逃走した。逃げたのは小林誠元被告(43)で刃物を持っており、東名高速道路で西に向かったという情報がある。地検や神奈川県警が行方を追っている。
横浜地検によると、地検職員と警察官が同日、収監のため愛川町にある小林元被告の自宅アパートを訪問した。小林元被告は職員らに包丁のような刃物を振り回して抵抗し、黒色のホンダのフィットに乗って逃走した。
小林元被告は傷害や窃盗、覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、2月に東京高裁で懲役3年8月の実刑判決が確定した。当時は保釈中で、地検は出頭を促すために自宅を数回訪問したが、これまで接触できていなかったという。
横浜地検の竹内寛志次席検事は「このような事態を発生させたことに加え、公表が発生から3時間ほどたったことについて申し訳なく思っている」とコメントした。