ヤマハ発、セネガルに小型浄水装置

ヤマハ発動機は19日、西アフリカのセネガルが同社の小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」を導入したと発表した。砂や微生物で水をろ過する簡単な仕組みで、初期費用や運転費用を抑えられる。同社は水の確保に悩みを抱える発展途上国や新興国の需要を狙う。
同システムは自然界の水を浄化する仕組みを応用した。河川などからポンプで濁った水をくみ上げ、砂のろ過や微生物の働きで金属や細菌を除去する。保守が容易で大きな電力も要らず、途上国でも導入しやすい。
日本政府によるセネガル政府への無償資金協力案件を落札し、2018年2月から設置工事を進めてきた。このほど10基を設置を終えた。
同装置はセネガルを含めアフリカやアジアの新興国を中心に13カ国、計36基を設置している。今後もアフリカなどの市場の開拓を進める。
関連企業・業界
企業: