満身創意(岡崎慎司)

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もう一度、点取り屋に 代表でも今後のチームでも

2019/6/19 16:00
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「どういう感じなん?」

約1年ぶりに日本代表に選ばれた僕は、若い選手たちにそう話しかけた。海外のクラブに所属している選手には普段の生活ぶりを。森保一監督率いる日本代表や南米選手権(コパアメリカ)を戦うチームの基盤となる五輪代表についても。気になることをあれこれと質問した。

「世代の融合」というと、ベテランから若手へ何かを伝えるイメージが強いかもしれない。僕は若い選手からいろんな影響を受けている。

かつての僕らがそうであったように、10代後半から20代前半の彼らは今が一番の伸び盛りだ。いい意味で何も考えず、求められるままに、やれるがままに自分の特長を発揮しようと奮闘している。そういう選手の存在は当然、僕にとって大きな刺激になる。

南米選手権の日本―チリ戦の後半、競り合う岡崎(手前)=共同

南米選手権の日本―チリ戦の後半、競り合う岡崎(手前)=共同

僕には約10年近い代表や海外での経験があり、いろいろなものを見て、体験し、今の考えを持つに至っている。

そんな僕が今まで見てきたものを、これから見ることになる若い選手たちの話を聞いていると、「きっといつか、こういう壁にぶつかるんだろう」と想像がつく。でも僕は何も言わない。仮に今、僕が先回りして話しても意味はないと思う。実際に本人が壁にぶつからないと、理解できないことも多いはずだから。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会以来の招集で、僕は国内の親善試合とコパアメリカを戦う2つのチームに選ばれ、今はブラジルにいる。

この先の日本代表を背負って立つ選手と過ごす毎日。彼らが、僕と一緒にやったことで、何かを感じることがあればいいなとは思う。だからこそ、僕は自分に意識を向け、自分のことに特化したい。

残念ながら国内の2試合はベンチ外だった。試合をスタンドから見れば悔しさは募るが、感謝もしている。本来、代表はクラブで活躍して選ばれるべきもの。今季の僕はそうではない。

森保ジャパンについて知ることもできた。そして狙い通りのポジションが空いていると感じた。それは僕がなりたい、ならなければいけない、僕にしかできないと考えられる役割だ。相手ゴール前で勝負する、ボックス内のスペシャリスト。この仕事ができなければ、いろんなタイプの選手がそろう森保ジャパンで、僕は生き残れないだろう。

それは代表に限らず、今後の僕のキャリアでも同じことが言える。もう一度、点取り屋になれたら、また新しい自分が見つけられるだろう。

コパでも、僕の立場は主力組ではないかもしれないが、気にはしていない。

日本がコパに出場するのは20年ぶり。ひとりのサッカー選手として、この大会を体感できる機会が巡ってきた。その体験をどう生かすかは、僕次第。淡々と冷静に現実と向き合い、闘っていく。

(レスター所属)

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