2019年7月17日(水)

難民が過去最多、7080万人、18年、国連調べ

ヨーロッパ
2019/6/19 15:00
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【ジュネーブ=細川倫太郎】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は19日、難民の総数が2018年末で7080万人に達し、過去最高を更新したと発表した。政情混乱が続く南米ベネズエラから脱出する人が後を絶たないほか、内戦下のシリアでは最多の難民が発生している。受け入れを拒否する国も少なくなく、世界の難民危機は深刻さを増している。

ベネズエラ難民が生活するコロンビアの難民キャンプ=ロイター

UNHCRがまとめた最新の報告書によると、国内の避難民や申請者を含めた難民の総数は17年末からの1年間で230万人増加し、20年前に比べ2倍の水準に達した。紛争や貧困から逃れるためだけでなく、異常気象による干ばつなど環境問題で難民になる人も増えている。

祖国を追われた難民は2590万人。地域別ではシリアが670万人と最も多く、アフガニスタン(270万人)、南スーダン(230万人)と続いた。上位5カ国で難民の7割近くを占める。全体の半数は18歳未満の子どもで、家族とはぐれたりするケースも多い。

ベネズエラの問題も難民の増加に拍車をかけている。マドゥロ政権が強権的な支配を続ける同国では食糧や医薬品が不足し、国外に逃れた難民は400万人以上に上っている。UNHCRは「世界最大の難民危機」として、国際社会に対話による解決を急ぐよう求めた。

新たな難民申請者は170万人だった。最多の申請先は昨年と同じく米国だったが、2位のペルーは申請数が約5倍に急増した。大半がベネズエラ人の申請で、ペルーでは難民流入による治安悪化への懸念が強まっている。

難民の受け入れ国では最多のトルコ(370万人)を筆頭に、アフリカや中東が上位を占める。UNHCRの調べでは、難民5人のうち4人は祖国を逃れた後、近隣国にとどまっている。

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