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ジョンソン氏が独走 英与党党首選、2回目投票で4割

(更新)
18日朝、ロンドンの自宅を出るジョンソン前英外相=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】英国のメイ首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選は18日、候補者を絞り込む2回目の議員投票を行った。欧州連合(EU)からの強硬離脱派のジョンソン前外相が最多の票を集め、ハント外相ら2位以下に大差をつけた。早期のEU離脱を主張するジョンソン氏が独走態勢をさらに固めたことで、経済が混乱しかねない「合意なき離脱」への警戒感は高まっている。

党首選はEU離脱をめぐる姿勢が最大の争点だ。まず党の下院議員313人が、下位の候補を除外する投票を2人が残るまで繰り返す。党員の決選投票により7月下旬にも次の首相が決まる。

ジョンソン氏は126票と全体の40%を得て、13日の1回目から12票上積みした。合意のある離脱を重視するハント氏は46票、同じく穏健派のゴーブ環境相は41票で、それぞれ前回より3票と4票増やした。以下、スチュワート国際開発相(37票)、ジャビド内相(33票)が続いた。強硬派のラーブ前EU離脱担当相は落選し、5人が19日の3回目投票に進む。

ジョンソン氏支持には1回目で敗退した強硬派のレッドソム前下院院内総務が付いた。1回目の投票後に辞退した穏健派のハンコック保健相も「今の特殊な状況に対処できる候補者が必要だ」と支持に回った。EU離脱を実現できず迷走する保守党から離脱を求める支持者が離れるなか、党勢の挽回へ強硬派の同氏にすがる空気が広がっている。

ジョンソン氏が議員投票を優位に進めるなか、穏健な離脱をめざす勢力の支持は分散しており、誰に一本化されるかが今後の焦点だ。2回目投票ではハント、ゴーブ両氏の得票数が伸び悩む一方、合意なき離脱に強く反対し、メイ氏の離脱案を継承する立場のスチュワート氏が伸長した。

ジョンソン氏は合意の有無にかかわらず、現行の期限である10月末にEUから離脱すべきだと強く主張している。金融市場では「ジョンソン首相」による合意なき離脱の可能性に警戒感が高まっている。18日の外国為替市場で英通貨ポンドは一時1ポンド=1.25ドル近辺と、対ドルで1月3日以来の安値水準を付けた。

ジョンソン氏は18日のBBCのテレビ討論番組で「10月31日にEUを離脱しなければ重い代償を払うことになる」と語った。10月末の離脱は「可能だ」と主張し、合意なき離脱を辞さない立場を改めて鮮明にした。ハント氏は合意なき離脱は「本当に最後の手段だ」とし、最大限避けるべきだとの考えを示した。

5人が争う3回目の議員投票の結果は、19日午後6時(日本時間20日午前2時)をめどに発表される予定だ。そこでも2人にならなければ20日に計2回の投票が行われ、決選投票に進む2人が同日中に確定する。

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