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住商 フィリピンのバナナ生産から撤退 株式売却へ

住友商事は18日、フィリピンでバナナを生産するスミフル・シンガポールの保有株式を全て合弁相手に売却すると発表した。同社は日本市場の3割のバナナ輸入を手掛けており、同社のバナナは「甘熟王」のブランド名で国内スーパーで販売されている。売却額は非開示で、9月までに売却を完了する予定。

住商は保有するスミフル社の株式49%を、同社株の51%を持つソーントン・ベンチャーに売却する。住商は売却について「スミフル社の将来の成長を考えるにあたり、株主間で協議した結果」とコメントした。

住商は2017年にアイルランドの果物生産大手、ファイフスを約900億円で買収した。出資比率が過半に満たないスミフル社の株式を手放して、今後は完全子会社のファイフスに経営資源を集中するとみられる。

住商は1970年代にフィリピンでバナナ生産を始めており、03年にソーントン社と合弁を組んだ。19年3月期には純利益ベースで15億円の取り込み益をスミフル社から得ていた。

甘熟王などのバナナが売却後に国内で流通するかどうかは「現時点では未定」(住商)という。現在、甘熟王は住商の完全子会社のスーパー、サミットなどで販売されている。住商関係者は「スミフルの国内シェアは高い。出資関係は無くなるが、今後も取り扱いを続けるのではないか」と話した。

国内のバナナでは住商がスミフル社を通じて3割のシェアを持つ。このほか伊藤忠商事も約3割のシェアを持ち、子会社で青果物大手のドールを通じてフィリピンから輸入している。

18日にはスミフルのフィリピンの農場の関係者が過酷な労働環境の改善を求める記者会見を東京都内で開いたが、住商は「株式の売却とは関係ない」としている。

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