2019年8月20日(火)

ソニー吉田社長「事業ポートフォリオは常に議論」

2019/6/18 18:01
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ソニーは18日、都内で定時株主総会を開いた。13日に米ヘッジファンドのサード・ポイントによる半導体事業の分離要求などが明らかになったばかりで、会社側の発言や株主の動向に注目が集まっていた。総会で吉田憲一郎社長は「特定の株主とのやりとりについてはコメントを控える」としつつ、「株主や投資家との建設的な対話は重視する」と説明。取締役会で事業構成なども議論する姿勢を示した。

ソニーは定時株主総会を開いた(東京・港、18日)

「長期的な株主価値向上につながる施策は常に議論しており、事業ポートフォリオの議論も含まれる」。昨年よりも120人少ない1531人の株主が集まった、ソニーの株主総会。サード・ポイントへの対応を問う株主からの質問に、吉田社長はこう返した。

サードポイントは先週末、公開した書簡でソニー株15億ドル(約1600億円)分を取得したと明らかにした。半導体事業の分離・独立や、金融子会社のソニーフィナンシャルホールディングス株の売却などを求めた。売却後の姿として提案したのは、音楽や映画、ゲームとエレクトロニクスを事業に抱える「クリエイティブエンタテインメントリーダー」だ。

2013年に株式を取得した際は、音楽や映画と言ったエンターテインメント事業の分離上場を求めていた。今回は、当面は大型投資が必要となる半導体を、株価低迷の原因と位置付けた。

吉田社長は18年4月の社長就任時から「長期視点」の重視を繰り返してきた。半導体事業の分離や金融子会社株などの売却は、短期的に株価上昇につながる可能性はあるだろう。ただ、その売却は長期的に企業価値の向上につながるかを見極める必要がある。吉田社長はこれまで「多様性」を強みと位置づけてきた背景もある。

株主総会で可決された13人の取締役の中に、前回サード・ポイントと対峙した平井一夫前社長らの名前はない。吉田社長や新たに取締役に就いた十時裕樹最高財務責任者(CFO)には社外取締役らと議論を深め、長期成長に資する事業構成とその理由を示し続けることが求められる。

(岩戸寿)

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