風光明媚な顔 伊藤亜紗

エッセー
2019/6/25 14:00
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日本経済新聞 電子版
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触覚で感じるオーラがある、と教えてくれたのは広瀬浩二郎さんだ。広瀬さんは全盲の文化人類学者。三内丸山遺跡の収蔵庫で修復前の土器に実際に触れたとき、得も言われぬ感動を覚えたと言う。「この土器をかつてここに住んでいた人が作って、使っていたんだ」。それはまるで、数千年の時を超えて、縄文人の手に自分の手を重ねるような体験だったろう。

数千年もの隔たりはないが、私も同じような経験をさせていただく機会があっ…

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