邦銀の国際与信残高、過去最高の4兆3845億ドル 3月末
国内の低金利環境で

2019/6/18 11:30
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日銀が18日に発表した国際決済銀行(BIS)の統計によると、3月末時点での邦銀の国際与信残高は4兆3845億ドル(約475兆円)となり、1年ぶりに過去最高を更新した。日銀の超低金利政策で国内の貸し出し利ざやが縮小する中、海外への貸し出しに力を入れる銀行が増えている。

国際与信は、銀行の国内本支店から海外に向けた貸し出しや海外の国債などへの有価証券投資のほか、銀行の海外支店から海外顧客への貸し出しなどを含む。BISが世界31カ国・地域の統計を四半期ごとに公表している。

3月末の日本の国際与信残高(4兆3845億ドル)は、3カ月前の2018年12月末から2631億ドル増加した。これまでの過去最高だった18年3月末の4兆1629億ドルを上回った。

国際与信残高の内訳をみると、邦銀の海外支店から海外顧客などへの与信は1兆475億ドルで、18年12月末から14億ドル減少した。インドネシアやタイなど東南アジア向けが増えた一方で、中国や台湾向けが減少した。

海外支店から海外顧客など向けを除いた日本から海外への与信は、18年12月末から2645億ドル増の3兆3369億ドルとなった。国別では米国向けが1465億ドル増、フランスが424億ドル増と伸びた。第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは「ドルの調達コストの高さはあるが、比較的高い利回りを求めて米国債への投資も増えている」とみる。

日銀があわせて発表したBISの国際資金取引統計では、海外銀行の日本支店などを含む国内所在銀行の対外債権から債務を引いた残高は3月末で2兆4373億ドルで、18年3月末を上回り、こちらも過去最高となった。

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