2019年7月17日(水)

知人名乗り虚偽通報か 大阪拳銃強奪の容疑者

関西
社会
2019/6/18 1:00
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事件の現場となった千里山交番(17日午後、大阪府吹田市)

事件の現場となった千里山交番(17日午後、大阪府吹田市)

大阪府吹田市の交番前で警察官が刺されて拳銃が強奪された事件で、逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)は、強奪のきっかけとなった虚偽の空き巣被害を通報した際、事件現場近くの実在の知人の名前を名乗っていた疑いのあることが17日、捜査関係者への取材で分かった。府警は通報の信ぴょう性を高めることで、交番を手薄にさせ、襲撃しやすい環境を狙った可能性もあるとみている。

府警によると、事件発生直前の16日午前5時半ごろ、阪急千里線関大前駅ホームの公衆電話から男の声で「家に帰ると室内が荒らされていた」との110番があった。通報の際、飯森容疑者は自身の知人の名前をかたり、交番にほど近い集合住宅の一室を被害現場だと申告した疑いがあるという。

通報を受け、刺された古瀬鈴之佑巡査(26)の上司2人が先に出動。遅れて出た巡査が飯森容疑者に襲撃されたとみられる。

捜査関係者によると、飯森容疑者は吹田市内の中学校や高校に通っており、この近所に住んでいたことがあった。飯森容疑者が土地勘を利用して虚偽の通報をしていた疑いがあり、府警は一連の行動などから計画的な犯行との見方を強めている。

飯森容疑者は16日早朝、交番前で巡査を包丁で刺し、拳銃を奪った疑いがある。逮捕時、飯森容疑者は強奪した拳銃を所持。1発は発射した痕跡があるという。

府警の調べに対し、飯森容疑者は「私のやったことではありません」などと容疑を否認。府警によると、飯森容疑者は逮捕時、精神障害者保健福祉手帳を所持しており、「私の思うことは病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいだ」とも話しているという。

飯森容疑者は市内の中学、高校を卒業後に大阪を離れた。大学卒業後、現在は都内のゴルフ練習場でアルバイトとして勤務。職場の上司によると、精神的に不安定だとして事件前に休みを取得していた。

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