2019年7月22日(月)

世界の人口、2100年に「ゼロ成長」 国連推計
6割の国が人口減に

北米
2019/6/18 1:01
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【ニューヨーク=大島有美子】国連は17日、世界の人口の増加率が2100年に「ゼロ」になるとの最新の人口推計を公表した。同推計によると、世界の人口は2100年に前年比横ばいの109億人となり、人口減の国・地域は6割に上る。あと80年ほどで世界の人口はピークアウトする見通しで、人口増が続く発展途上国と減少する先進国の間における、経済や衛生面の格差解消も課題となる。

国連は2年ぶりに人口推計を更新して報告書にまとめた。世界235の国・地域を対象に推計した。20年の人口増加率は0.98%だが、増加ペースは徐々に緩み、2100年には0.04%とゼロ成長になる。地域別に見ると、2100年の人口増減率はアフリカで0.61%増だが、アジアは0.39%減、欧州で0.14%減となる。

国別で最も人口が多いのは20年時点では中国(14億4千万人)で、インド(13億8千万人)がそれに続く。推計によると27年に逆転しインドが世界最大となる見通しだ。

国連の経済社会理事会の担当者は「人口の増加ペースが著しい多くの国は貧しい国だ」と指摘する。「飢餓や格差を防ぐには今まで以上の努力が必要になる」として、各国が人口構成の変化に対応した政策を取るよう求めた。

世界の過半の国で人口減となる理由は、まず少子化が挙げられる。合計特殊出生率(1人の女性が生涯産むと推計される子どもの数)は20年に2.4台だが、2100年には1.9台と2.0を割り込む。出生率の低下で高齢化も進み、65歳以上の割合は20年に9%だったのが50年に16%、2100年に23%にまで上昇する。

国連の報告書は、移民の減少も人口減の国を増やす要因と指摘する。すでに2010~20年で、ポーランドやクロアチアなど欧州の10カ国で移民の流入数が減少する見込みだ。その結果、同時期の人口も減少する見込みだという。保護主義のまん延も人口構成に影響を及ぼしそうだ。

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