群馬銀、店舗運営効率化へ 埼玉・本庄の2店を統合

群馬銀行は店舗運営の効率化を進める。17日、埼玉県本庄市の2店を統合し、新店舗を開いた。顧客が口座番号を変更する手間が掛からないよう「支店内支店方式」で運営する。新店舗ではタブレット端末を活用し、受付や伝票作成など窓口業務の負担を減らす。マイナス金利の影響などで銀行の経費削減が求められる中、人員や情報の集約を進める。
本庄支店が建物の老朽化により新築移転するのに伴い、市内の別の場所で運営していた本庄南支店を新店舗内に移転統合した。本庄南支店の通帳やカードは新店舗でも引き続き使える。新店舗は2階建てで、延べ床面積は約1000平方メートル。35人の行員が勤務する。
店内には初めて「コンシェルジュカウンター」を設けた。タブレット端末を通じて口座開設や資産運用の相談など希望する取引内容を受け付けるほか、電子署名によりその場で伝票を作成し、窓口での手続きを簡易にする。
新本庄支店はバナーズ(埼玉県熊谷市)が運営する商業施設の敷地内に建てた。群馬銀は16日にも前橋市の商業施設「けやきウォーク前橋」内に個人客に特化した相談ブースを設けた。斎藤一雄頭取は出店のねらいについて「銀行と取引のない方にも認識してもらえるなど、良いPR効果が期待できる」と話した。