大村知事、「科学的に協議を」 リニアで静岡県知事けん制
リニア中央新幹線の開業が当初予定の2027年から遅れることが懸念されている問題で、大村秀章知事は17日の記者会見で静岡県側をけん制した。トンネル工事による流量対策が不十分などと主張する静岡県の川勝平太知事について「沿線の自治体が協力しないと進まない。科学的論拠に基づいて協議してほしい」と注文をつけた。
リニア建設の環境保全で折り合いが付かず、一部で着工できていない。大村知事は川勝知事が金銭面の補償を求める考えを示したことに「公益事業であり、JR東海も論拠のない金は出せない」とした。
大村知事は、定員を大幅に上回る留学生を受け入れた東京福祉大系列の「保育・介護・ビジネス名古屋専門学校」(名古屋市)の問題にも触れ、「虚偽の報告をしており、極めて遺憾だ」と述べた。事実関係を精査し、是正指導する方針だ。