2019年7月24日(水)

積水化学、米炭素繊維会社を561億円で買収 航空機向け

環境エネ・素材
2019/6/17 18:17
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積水化学工業は17日、米国の航空機部品メーカー、AIMエアロスペースを買収すると発表した。買収額は5億1000万ドル(約561億円)で、積水化学の買収案件としては過去最高額となる。AIM社が得意とする炭素繊維複合材の加工技術をてこに、成長が見込める航空機部品に本格参入するほか、自動車などの市場も開拓する。

積水化学はAIM社およびグループ6社の全株式について、米ファンドのリバティ・ホール・キャピタル・パートナーズなどと譲渡契約を14日に締結。2019年後半にも株式取得を完了する。

AIM社は航空機やドローン向けの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など複合材成型品の製造・販売を手がける。米ワシントン州シアトルに本社があり、従業員1100人、18年の売上高は196億円だ。

一方、積水化学は自動車や航空機などモビリティー分野で高機能樹脂などの素材販売を強化し、2030年度に売上高を18年度比75%増の2兆円にする計画だ。営業利益もほぼ倍増の2000億円を目指している。

高下貞二社長は17日、都内で開いた記者会見で「航空機分野は認証取得など参入障壁が高いが、今後も高成長が見込める。相互にシナジー(相乗効果)を高め成長実現の布石にしたい」と述べた。

航空機業界では高い強度や軽量性による燃費向上が見込めるCFRPの、部品への使用比率が高まっている。航空機の受注残は18年末時点で1万5000機に上るとの見通しもあり、今後も堅調な需要が見込まれる。

さらに、自動車部品では「CASE」(つながる車、自動運転、シェアリング、電動化)の進展に加え、ドローン(小型無人機)普及を巡ってCFRPの需要が見込めるとされる。東レ帝人など大手素材メーカーでも供給を強化する動きが続いている。

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