2019年7月21日(日)

中国エコカー、BYDなど約3割値上げ 補助金減で

自動車・機械
中国・台湾
アジアBiz
2019/6/17 19:30
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【広州=川上尚志】中国で電気自動車(EV)などのエコカーが26日から相次ぎ値上がりする。政府によるエコカーへの販売補助金が従来比で5割程度減額されるため。販売価格は3割前後の値上げになる見込み。中国のエコカーは政府からの手厚い補助金で割安感があり、販売は好調に推移してきた。ただ今後は値上げで、購買意欲が冷え込む可能性がある。

中国政府のエコカー補助金減少により、最大手である比亜迪(BYD)などの販売が落ち込む可能性がある(広東省広州市の販売店)

中国政府はこれまで多額の補助金を投じ、EVを中心に関連産業の育成を進めてきた。しかし普及が見えてきた2017年から補助金を段階的に減らすことにし、20年には打ち切る方針を打ち出している。

今月の補助金の減額もその流れで、例えば乗用車タイプのEVの場合、1回の充電による航続距離が250キロメートルを下回る車両は補助対象外とした。250キロメートル以上のEVでも、1台当たりの補助金は従来の3万4千~5万元(約53万~約78万円)から1万8千~2万5千元と大幅に減額した。

補助金の減額はメーカーには負担が重く、販売価格に転嫁せざるを得ない状況となっている。例えば、中国エコカー最大手の比亜迪(BYD)の人気の多目的スポーツ車(SUV)「元EV360」の場合、「現在は約9万元(約140万円)だが、26日以降は2万~3万元上がる」(広東省の新車販売店の担当者)可能性を指摘した。エコカー2位の北京汽車集団の販売店でも、販売担当者は「値上げは避けられない」と話した。

中国では、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)の18年の総販売台数は前年比6割増の125万台と世界最大だった。中国政府は20年に200万台を目標に掲げる。ただ成長を支えてきた多額の補助金が大きく減ることで目標達成は困難との見方も少なくない。

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