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DeNA、進む「IT野球」 データ分析で投打強化

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2019/6/18 6:30
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4月に10連敗して出遅れたDeNA。他球団に引けを取らない戦力を考えれば予想外のシーズン序盤となったが、最大11あった負け越しを5まで減らし、最下位に沈んでいた一時の低迷から脱しつつある。チームが踏ん張っている裏で近年、球団が推進しているのがIT戦略。データ分析を担当するチーム戦略部が後方支援し、現場との両輪で強化を進めている。

金融工学・統計学の修士が解析担う

チーム戦略部ではゲームアナリストと呼ばれるスコアラー陣に加え、リサーチ&デベロップメントグループを2017年に新設。現在、同グループには4人が在籍する。金融工学や統計学の修士を持つ精鋭たちで、これまでプロ野球界では目にしなかった人材だ。

球団の頭脳ともいえる彼らはあらゆるデータを解析して監督やコーチ、選手らに提示。パフォーマンスの向上や試合での采配に一役買っている。今ではほとんどの球団で設置されているトラックマン(弾道測定器)は15年から運用され、回転数や回転軸などの投球のデータを数値化。データは量が多いほど精度が増していくもので、チームへの浸透度も深化してきた。

この手のものは若い選手ほど関心が高く、野手より投手が価値の高さを認識している。チーム戦略部の壁谷周介部長によれば、4年目の今永昇太はアナリストが丁寧に説明しているうちに自然とデータを読み取れるようになったという。

自らデータも読み取れるというDeNA・今永は抜群の安定感でチームをけん引する=共同

自らデータも読み取れるというDeNA・今永は抜群の安定感でチームをけん引する=共同

そのエースは昨季4勝11敗にとどまった悔しさを糧に今季は見違えるような投球を続け、5月には月間MVPを初受賞。現在リーグトップタイの7勝(3敗)、防御率2.07と抜群の安定感でチームをけん引している。七回途中3失点だった14日のソフトバンク戦では千賀滉大との両リーグ防御率トップ同士の対決で投げ勝っている。

野手陣にもデータ活用の動きが広がる。昨年の秋季キャンプから本格的に導入しているのが米国のブラストモーション社が開発したセンサーだ。バットのグリップエンドに装着すると、スイングの加速度や軌道、体の傾きなど16項目が数値化される。

チーム戦略部が米大リーグのキャンプを視察し、17年にワールドシリーズを制したアストロズなど多くの球団が導入していることから採用。若手を中心に、春季キャンプでは筒香嘉智やホセ・ロペス、宮崎敏郎の主軸のデータも収集した。タブレット端末で打撃の映像とデータの両面で確認できる利点がある。

シーズン中は育成の場でもある2軍の練習で定期的に使っており、打撃コーチや選手にフィードバックし、指導に役立てている。昨秋から試している選手はフォームの改善などに着手。佐野恵太や神里和毅、柴田竜拓らは特に熱心で最近は1軍で結果も伴ってきた。

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