客室乗務員タトゥー認める NZ航空、多様性尊重
【シドニー=共同】ニュージーランド航空は17日までに、客室乗務員らが人目につく部分にタトゥーを入れることを9月から認めると発表した。ニュージーランドの先住民マオリには、家系や社会的地位を示すためにタトゥーを入れる文化がある。タトゥーが広く国民に受け入れられており、多様性を尊重するとしている。
同社はこれまで、制服などから肌が露出する部分にタトゥーを入れることを禁じていたが、この規則を撤廃する。パイロットや空港職員も含め、人を不快にさせるような図柄でなければタトゥーを認める。
同社が約5カ月間にわたって社員や利用客らを対象に調査したところ、ニュージーランドでは5人に1人、30歳未満では35%以上がタトゥーを入れていることが分かった。
クリストファー・ラクソン最高経営責任者(CEO)は「文化や個性を表現する方法として、タトゥーが広く国内で受け入れられるようになったのは明らかだ。航空業界の先頭に立って多様性を認める」と話している。
ニュージーランド航空はユニークな機内安全ビデオの制作や、横並びの席をベッドのようにして使える「カウチシート」を開発したことでも知られている。
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