2019年7月20日(土)

「離脱再延期」で温度差 英与党党首選、初のTV討論

英EU離脱
ヨーロッパ
2019/6/17 8:17
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【ロンドン=篠崎健太】英国のメイ首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選で16日夜(日本時間17日未明)、候補者による初のテレビ討論会が開かれた。現時点で残る6人のうち、ジョンソン前外相を除く5人が参加した。最大の争点である欧州連合(EU)からの離脱に論議は集中し、全員が離脱の実現を訴えた。期限を10月末から再延期すべきかどうかでは温度差が目立った。

16日、討論会の会場に到着したハント英外相(ロンドン)=AP

討論は民放チャンネル4で生放送され、スタジオ観覧者の質問に答える形で1時間半行われた。

EU離脱派の有権者の支持が保守党から離れ、5月の欧州議会選などで相次ぎ惨敗したことを踏まえ、離脱実現の必要性では一致した。そのために「合意なき離脱」を取るべきか否かをめぐり、穏健派と強硬派の意見が割れた。

穏健派の候補で一歩リードするハント外相は「合意の可能性がある限り私は(合意なき離脱は)しない」と強調した。「EUと再交渉ができないというのは悲観的だ」と語り、再延期を視野に円滑な離脱を優先すべきだと訴えた。ゴーブ環境相とスチュワート国際開発相も、経済への悪影響を懸念して合意なしは避けるべきだと指摘した。

一方、強硬派のラーブ前EU離脱担当相は、合意のない離脱は望まないとしつつ「リスクは制御可能だ」と主張した。ジャビド内相も「さらに延期されるべきではない」と述べ、ともに10月末の合意なき離脱もやむを得ないとの考えを示した。

強硬派の筆頭格で、13日の1回目の議員投票で2位以下に大差をつけたジョンソン氏は欠席した。多くの候補者が並ぶ初めての討論会で批判が集中するのを避けたためとみられる。討論会ではハント氏が「どこにいるのだ」と空席を指さして批判する場面があった。

党首選には10人が立候補した。党所属の下院議員313人による1回目投票では上位7人が残った。2回目投票は18日で、辞退したハンコック保健相を除く6人が進む。議員の手で2人まで絞られた後、党員による決選投票が行われる。

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