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サウジもイラン批判 タンカー攻撃「日本に敬意払わず」

ムハンマド皇太子が表明 地域の対立激化も

【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビアの事実上の指導者であるムハンマド皇太子は16日付の汎アラブ紙アッシャルク・アルアウサトとのインタビューで、13日にホルムズ海峡近くで起きたタンカー攻撃について、対立するイランの犯行だと指摘した。事件をめぐり対イラン包囲網を強める米国にアラブ諸国が同調し始めたことで、地域の緊張は一段と高まりそうだ。

皇太子はタンカー攻撃が安倍晋三首相のイラン訪問中に発生したことを念頭に「イランは日本の首相訪問に敬意を払わず、日本の船も含むタンカー2隻への攻撃で首相の努力に応じた」と語った。イランが関与したと断定し、強く批判した。

皇太子は「サウジはこの地域で戦争が起きることを望まない」としながらも「国民や主権が脅かされるならばためらうことなく対応する」とも述べた。皇太子がタンカー攻撃事件の発生後、見解を公にしたのは初めて。

事件をめぐっては米国が「イランの仕業」と断定し、英国も同調した。国連や多くの国は独立的な組織による調査を待つ慎重な立場を維持している。イランは関与を全面的に否定している。

皇太子はインタビューで、事実上、棚上げを強いられた国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)について「2020年から21年初め」に実施する予定だと明らかにした。アラムコによる石油化学大手のサウジ基礎産業公社(SABIC)買収で、収益力が高まると述べた。

石油に頼らない経済づくりに向けた改革のエンジン役となる政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の資産は今後2年で倍増し、1兆リヤル(約30兆円)に達するとも述べた。

昨年10月に著名サウジ人記者がトルコで殺害された事件について、皇太子は「とても痛ましい犯罪」と指摘した。そのうえで「事件を政治に利用すべきではない」と述べ、名指しを避けつつも事件をめぐりサウジへの圧力を高めるトルコをけん制した。

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