2019年7月17日(水)

大学3年生約60万人にネット調査 勉強時間は? 授業の工夫も見える化

大学
2019/6/16 17:32
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大学生の学習の実態をつかむため、文部科学省は2020年度にも、大学3年生の全員(約60万人)を対象としたインターネット調査を始める。勉強時間や授業の「役立ち感」などを聞き、大学・学部名が分かる形で結果を公表する。大学教育の状況を学生目線で「見える化」することで教育改革の機運を高め、政策立案や高校生の大学選びに役立てるのが狙いだ。

「全国学生調査」として国立教育政策研究所と共同実施する。大学や研究者による学生調査は以前からあるが、国が全学生対象に手がけるのは初めて。

19年度は11~12月をめどに一部の大学で試行調査を実施。結果を検証し、全大学の3年生(6年制の医学部などは4年生)を対象にした本格調査を20年度にも行う。

検討中の案では大学を通じて学生に参加を呼びかける。学生はスマートフォンやパソコンから、各大学に割り当てるQRコードを読み取って調査サイトにアクセスし回答する。氏名など個人情報の入力は不要。質問項目は30余りで、10分程度で回答できるという。

授業に関する質問では「理解がしやすいよう教え方が工夫されていた」「グループワークや討論の機会があった」などの項目ごとに「ほとんどなかった」から「よくあった」までの4段階で答えてもらう。ゼミや少人数での講義がどのくらいあったかやキャリア教育、海外留学などの有無・有用感なども尋ねる。

1週間のうち授業、予習・復習、部活動、アルバイトなどにどのくらい時間を充てているかも調査。「専門分野の知識」「論理的文章を書く力」「多様な人々と協働する力」などを身に付けるのに、大学教育が役立っているかどうかも4段階で評価してもらう。

結果は大学・学部名を示し、一覧表の形で公表する方針。調査は3年に1回程度の間隔で続けていくことを検討する。大学も学生も調査への参加は任意。

大学側からは「教育内容の画一化を招かないか」「結果が予算配分や大学の選別に使われる恐れがある」などと懸念する声も上がっている。文科省は「調査で表れるのは教育成果の一部であることなどをきちんと説明していく。学生目線で大学教育を変えていく一助になるので、積極的に参加してほしい」(高等教育政策室)としている。

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