2019年7月20日(土)

上田知事「改革の成果、確たるものに」 5選不出馬表明

政治
南関東・静岡
2019/6/15 17:30
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埼玉県の上田清司知事(71)は15日、県庁で記者会見し、任期満了に伴う知事選(8月25日投開票)に5選出馬しない意向を表明した。「改革の成果と方向性が確たるものになった」と述べ、16年間の県政運営の実績を強調した。今後については「一休みする」として明言しなかったが、政界引退は否定した。

記者会見で知事選への不出馬を表明した埼玉県の上田清司知事(15日、埼玉県庁)

記者会見で知事選への不出馬を表明した埼玉県の上田清司知事(15日、埼玉県庁)

知事選を巡ってはこれまで、いずれも参院議員の行田邦子氏(53)と大野元裕氏(55)が立候補の意向を表明した。独自候補の擁立を目指す自民党埼玉県連は、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)に出馬を要請している。

上田氏は知事選の対応について「自治体は経営体だ。大野さんは研究者や経営者の側面を持つマルチ人間だ。そういう点で大野さんに期待している」と述べ、大野氏を支援する可能性を示唆した。

退任後の活動は「具体的には何も考えていない」としつつ、「17歳から(政治を)志してきた。『はい、さよなら』というわけにはいかない」と語った。大野氏は参院議員の任期を3年残しており、参院選公示後に議員辞職した場合は10月に補欠選挙がある。県庁内や県議らの間では上田氏が補選に出るとの見方も広がっている。

上田氏は旧民主党の衆院議員などを経て2003年の知事選で初当選した。15年の前回知事選では自ら提案した知事任期を連続3期までとする多選自粛条例に反して出馬し、4選を果たした。自民党県議団との対立を招いたが、上田氏は5選不出馬の判断に条例は「特に影響していない」と語った。

上田氏は18年4月から全国知事会長を務めている。20年4月までの任期半ばでの交代となることに「ちょっと申し訳ない」と述べた一方、国との協議などで「これまでと違ったスピード感で、成果を出す形にした」と実績もアピールした。

16年間の県政運営については、出資法人の黒字化や県民所得の伸び、企業立地などの実績を挙げたうえで「何かやり残したというのはない」と明言した。福祉や教育などの事業で全国のモデル事例をつくったことにも触れ「改革の成果と方向性が確たるものになっている。誰が知事になってもこの方向性は職員が崩さない」と語った。

不出馬を決めた時期は「2カ月くらい前」と明かし、「新天皇の即位式に出る機会をいただいた。新しい時代が始まるというのが(決断の)大部分になったのかと思う」と述べた。

上田氏の知事任期は8月30日まで。知事選は同8日に告示される。過去の知事選で強みをみせた上田氏が不出馬を正式表明したことで、立候補予定者らの活動は本格化するとみられる。上田氏の支援方針や今後の去就にも注目が集まりそうだ。

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