2019年7月19日(金)

もう一つのラグビーW杯、自衛官ら日本で熱戦 10カ国参加

2019/6/15 11:56
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今年日本で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)に先立ち、もう一つのラグビー国際大会が9月に開かれる。W杯の年に各国の軍人らが競う「国際防衛ラグビー競技会」だ。2回目の参加となる自衛隊は「各チームが国の威信をかけて戦うもう一つのW杯」と位置付け、陸海空から選抜された選手たちが勝利を目指して練習に励んでいる。

「国際防衛ラグビー競技会」に向けて練習する自衛隊員(5月、陸上自衛隊朝霞駐屯地)

陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京・練馬など)で5月中旬、自衛隊員らが激しいタックルを交わし、ボールを奪い合っていた。5日間の合宿で、フォワードとバックスに分かれた実戦形式の練習で連携を確認した。

合宿には、国内トップリーグ下部の「トップイースト」に所属する船岡駐屯地(宮城県柴田町)などのラグビーチームを中心に、陸海空から45選手が参加した。担当者によると隊員のラグビー人口は約600人。その中から元ラグビー日本代表の松尾勝博ヘッドコーチらが精鋭を選抜した。7月に予定する合宿後に30人前後の最終メンバーを絞り込む。

国際防衛ラグビー競技会は防衛交流を目的に、ラグビーW杯と同じ年にW杯の開催国で開かれている。3回目となる今年は10カ国のチームが参加。自衛隊の参加は2015年大会に続き2回目で、前回は優勝したフィジーやニュージーランドなどの強豪を前に予選リーグで3戦全敗を喫した。

今回はトーナメント戦。敗戦チームにも親善試合が用意されている。選手の育成を担当する若松忠司3等陸佐は「もう一つのW杯として臨む」と意気込む。

「パワーでは勝てないかもしれないが、日本の持ち味の低いタックルを生かして優勝を目指す」と話すのは、全国高校ラグビー大会への出場経験もある船岡駐屯地の津留崎幸彦2等陸曹(30)。松尾ヘッドコーチも「普段は隊員として訓練をしているだけあって規律が強みのチーム。強豪に勝って一泡吹かせたい」と力を込めた。

各国も本気だ。強豪国の英国はこれまで陸海空の3チームに分かれ、第1回の11年大会で陸軍が優勝したが、15年大会は2位。優勝を逃した屈辱を晴らすため、今回は初めて合同チームで臨む。

大会は防衛省が主催し、9月9日に市ケ谷駐屯地(東京・新宿)で開会式が開かれる。日本の初戦は同15日に習志野演習場(千葉県船橋市)でフランスとパプアニューギニアの勝者と当たる。23日の決勝まで朝霞駐屯地と習志野演習場、柏の葉公園総合競技場(同柏市)で開催され、入場無料で一般公開も予定されている。

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