2019年7月23日(火)

中国工商銀行系、罰金・和解金49億円 米当局と合意
米預託証券業務の不正めぐり

金融機関
北米
2019/6/15 8:19
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中国工商銀行の関連会社は米預託証券(ADR)関連の不正行為で米当局に罰金など4500万ドルを支払う=ロイター

中国工商銀行の関連会社は米預託証券(ADR)関連の不正行為で米当局に罰金など4500万ドルを支払う=ロイター

【ニューヨーク=関根沙羅】中国工商銀行の関連会社の中国工商銀行ファイナンシャルサービシズ(ICBCFS)は14日、米預託証券(ADR)関連業務における不正行為を巡り、合計4500万ドル(約49億円)を米当局に支払うことで合意した。

ニューヨークを拠点とするICBCFSは14日、ADRの不正入札による独占禁止法違反を認め、約300万ドルの罰金を科された。米司法省によると、同社は2012~14年にかけて、談合入札によって預託銀行からADRを借りる際に支払う利率を不当に引き下げていたという。

米証券取引委員会(SEC)も14日、ADRを不適切に取り扱っていたとの指摘に対し、ICBCFSが合計4200万ドルを和解金として支払うことで合意したと発表した。

預託銀行はADRを引き受ける証券会社かその顧客がADRの裏付けとなる外国企業株を保有していることを条件に、外国企業株の預託なしにADRを発行することができる。SECによると、証券会社のICBCFSは、自社や顧客が外国企業株を保有していないにも関わらず、預託銀行からADRを引き受けていた。

SECは、この不正行為により実際に存在する外国企業株よりADRの発行数が上回る事態が発生し、不適切な空売りや配当の裁定取引などにつながったと説明した。

SECはADR関連の不正行為に対する取り締まりを進めており、これまで10の金融機関が合計4億1400万ドルの和解金を支払っている。昨年12月には、米金融大手JPモルガン・チェースが1億3500万ドルの和解金を支払った。

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