米軍「イラン、米無人機にミサイル発射」 タンカー周辺
トランプ大統領「対話急がず」 挑発に対抗の構え

トランプ政権
イラン緊迫
2019/6/15 6:46 (2019/6/15 9:58更新)
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米国とイランの軍事衝突の可能性が高まっている=ロイター

米国とイランの軍事衝突の可能性が高まっている=ロイター

【ワシントン=中村亮】米軍当局者は14日、13日に中東のホルムズ海峡付近を飛行していた米の無人偵察機に対し、イランが地対空ミサイルを発射したと明らかにした。ミサイルは命中せず海中に落下したといい、米軍当局者は「情報収集活動の妨害が目的だ」とみている。

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米軍当局者が日本経済新聞の取材に答えた。無人機は13日、ホルムズ海峡近くで攻撃を受けたタンカー2隻の周辺を飛行して情報収集活動をしていた。偵察機がイランによる攻撃の瞬間をとらえていたかは明らかにしなかった。イランが発射したミサイルは無人機から1キロメートルほど外れたという。

CNNテレビによると、数日前には紅海で米無人機が撃ち落とされた。米国はイランが支援するイエメンの武装組織「フーシ」の犯行との見方を強めており、米国とイランの軍事的緊張が高まっている。

シャナハン国防長官代行は14日、国防総省で記者団にホルムズ海峡は石油輸送の要衝であると指摘。「情勢が悪化すれば危機管理計画を作成する必要がある」と指摘した。一方でイランがタンカーを攻撃したとの認識に関して「(各国に)支持を広げていくべきだ」とも述べた。

トランプ大統領は14日、FOXニュースのインタビューでイランがホルムズ海峡を封鎖する可能性について「(それを実行しても)長続きしないだろう」と語った。原油価格の高騰につながりかねない挑発行為に対して徹底的に対抗する考えを示したものだ。イランとの対話についても「当面は急がない」と説明した。

13日に起きたタンカー攻撃を巡っては精鋭部隊のイラン革命防衛隊が実行したと重ねて主張。攻撃を受けたタンカーから不発の機雷を除去したという様子を撮影した米軍の映像を証拠にあげた。除去は夜間に行われたと説明し「我々が暗闇のなかでも行動をうまく見破れるとイランは考えなかっただろう」と指摘した。イランは関与を否定している。

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