2019年7月17日(水)

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東京五輪に向け暗中模索、課題山積みの女子バレー

2019/6/15 6:30
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東京五輪でのメダル奪回の道は険しい。そんな印象を強くした3試合だった。11日から13日にかけて行われたバレーボールのネーションズリーグ女子1次リーグ東京大会で、世界6位の日本はブラジル、セルビア、タイを相手に2勝1敗。通算成績を7勝5敗とし、決勝ラウンド進出に望みをつないだ。ただ、攻守に課題は多く、チームの形はまだ見えてこない。

鍋谷は速さのある攻撃が持ち味=共同

鍋谷は速さのある攻撃が持ち味=共同

「1勝できてよかった。ホッとしています」。セルビアに逆転勝ちした後の記者会見で中田監督はこう口にした。それは本心だろうが、危機感の裏返しでもあっただろう。世界1位のセルビアは五輪予選を優先し、20歳前後の若手主体の編成。昨年の世界選手権を制した主力はいなかった。

そんな相手にちぐはぐなプレーで第1セットを奪われた。サーブレシーブが崩れ、サイドに偏った攻撃を高いセルビアのブロックに止められた。不調の石井(久光製薬)に代えて「サイドの攻撃のテンポを速くする」ために鍋谷(デンソー)を投入することでリズムを変え、第2セット以降に流れを呼び込んだが、ストレートで勝たなければいけない相手といえた。

攻撃が偏っては高さのない日本は苦しい。特に1-3で敗れたブラジル戦はレフトの古賀(NEC)、石井の繰り出す攻撃が連係の取れた相手守備に次々と拾われている。この試合はチーム全体のスパイクの3分の2以上がレフトの2人に集まり、中田監督を「レフトだけに頼りすぎている。一工夫がないと厳しい」と嘆かせた。

的を絞らせない攻撃の多彩さは高さ、パワーで劣る日本にとって不可欠。両サイドに加え、バックアタックを含めたセンターからの攻撃をいかに絡ませるか。3試合でセッターを務めた佐藤(日立)も「コンビのバリエーション、アタッカーに打ち切らせるという点では足りなかったと思う」。

中田監督は今季、センター陣の使い方が巧みな20歳の関(東レ)を初代表に選出。センター陣も渡辺(トヨタ車体)、芥川(JT)といった若手を積極的に起用してきた。ただ、最適解は見つからない。本来ならライトに攻撃専門のオポジットとして起用するはずの長岡を故障で欠いていることもメダル奪回への道を不透明にする。

セルビア戦で見せた鍋谷の速さやタイ戦で21歳の黒後(東レ)が示した決定力は明るい材料だ。若手の底上げもある程度できてはいる。とはいえ、東京五輪まであと1年余り。強化の時間はそう多くは残っていない。タイ戦後「常に危機感は持ってやっている」と話した中田監督。9月のワールドカップまでにはチームの骨格をつくりあげたい。(馬場到)

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