トルコ検察、ブルームバーグ記者ら起訴「記事で経済に害」

2019/6/14 18:56
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【イスタンブール支局=木寺もも子】トルコ司法当局は2018年8月の通貨危機「トルコショック」を巡る報道で記者らの刑事訴追を始めた。検察は13日、米ブルームバーグ通信イスタンブール支局のトルコ人男性記者2人を「トルコ経済の安定を損ねようとした」として資本市場法違反の罪で起訴し、裁判所が受理した。同通信が報じた。通貨危機を巡る経済報道で記者が訴追されるのは初めてとみられる。

2015年、政権に批判的な記者が逮捕された際に抗議する人々(イスタンブール)=ロイター

記事についてコメントしたエコノミストら36人も同時に起訴した。有罪になれば2年から5年の服役刑を科される可能性がある。

ブルームバーグのジョン・ミクルスウェイト編集主幹は「我々は公正かつ正確にニュース価値のあるできごとを報じた」として起訴を強く非難するコメントを出した。

問題の記事は通貨下落に対して金融当局や金融機関の対応について報じたもの。米国人記者の署名もあるが、起訴の対象にはなっていない。

トルコは16年のクーデター未遂事件以降、事件に関係するとした記者らを多数拘束・収監した。民間団体「独立報道プラットフォーム(P24)」によると、19年5月時点で収監中の記者は146人に上る。

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