誰でも参加できる会議 大阪城パークマネジメント
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関西タイムライン
2019/6/17 7:00
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自由な意見 思わぬ展開に

大阪城公園(大阪市中央区)の各施設を管理・運営する大阪城パークマネジメント(同)。実質的な指定管理者として、大阪市から業務を請け負う。同社は週に1回約2時間、部署や役職など関係なく「誰でも参加できる会議」を開く。

会議は週に1回、2時間ほど

会議は週に1回、2時間ほど

4月上旬、たいして広くない会議室に30人ほどが集まった。センターテーブルだけでは足りず、追加の机と椅子も用意した。決まった議題が無くても矢継ぎ早に意見が出る。「新元号が令和に決まった」「お祝いムードだ。何か無料で配れないかな」「大阪やから、やっぱり飴(あめ)ちゃんやろ」。世間話のようなやり取りだが、とんとん拍子に進む。会議の参加条件が一つだけある。「傍観者にならず、積極的に意見や提案を出せること」だ。

「では、令和飴を配布するということで」。司会を務める総務部の上田徹課長がまとめた。この結果、公園内の商業施設、ジョー・テラス・オオサカと複合施設、ミライザ大阪城で「令和」の文字が入った飴を3000個ずつ、5月1日から配った。

世間話のようなやりとりから令和飴の配布が決まった

世間話のようなやりとりから令和飴の配布が決まった

同社は大和ハウス工業電通、読売テレビなどが共同で設立した。独自採用の社員に各社からの出向者と派遣社員を合わせ約50人が働く。「出身母体の企業文化が大きく異なる。個別に案件を進めるより、部署や経歴、年齢など関係なく、みんなで自由に意見を出し合う方が効率的に進む。いい意味で横並びです」。そう話す上田課長は大和ハウスからの出向者だ。

令和飴も「予想外の提案でしたが、スムーズにまとまりました。おかげさまでお客様にも大好評でした」(上田課長)。ただし、会議で多数決はご法度。出向者は大和ハウスからが最も多い。数の論理で押し通すと不満がたまる。案件が次回に持ち越しになったり、個別の話し合いに移ったりと手間もかかるが、この点にはとても気を使う。

2015年に指定管理者制度を導入したことで、大阪城公園は目覚ましく変化した。コンビニエンスストアのローソンが公園内のあちこちにオープン。ジョー・テラスやミライザなどが相次いで開業し、劇場施設のクールジャパンパーク大阪も新たに加わった。大阪城天守閣の昨年度の入場者は255万人に上った。「まだまだ大きく変わりますよ」と上田課長。その原動力が「誰でも参加できる会議」だ。

(田村広済)

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