2019年7月17日(水)

インドネシア大統領選、野党異議で初審理 6月中に判決

東南アジア
2019/6/14 15:17
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【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア憲法裁判所は14日、4月に実施した大統領選挙の結果への異議申し立てに対する初の審理を開いた。現職のジョコ大統領が再選を決めたとする選挙管理委員会の結果発表を不服として野党陣営が憲法裁に訴えていた。憲法裁は一審制で、数回の審理をへて、6月中に最終的な判決を言い渡す予定だ。

14日、ジャカルタ中心部の憲法裁判所付近で選挙結果に抗議する野党支持者の抗議デモ

14日にジャカルタ中心部の憲法裁で開かれた審理では、野党側弁護士が「ジョコ氏陣営が(中立が定められている)公務員を選挙に動員した」などと主張し、ジョコ氏陣営に被選挙資格がないと訴えた。訴えが認められれば、再選挙や野党候補の逆転勝利につながる可能性がある。ジョコ氏陣営は「選挙は公正に行われた」としている。

憲法裁は選挙結果や法律の違憲審査、大統領の弾劾などを扱う一審制の裁判所で、同裁判所の決定が最終決定となる。野党側が提出した証拠を精査し、28日までに9人の判事が多数決で結論を出す。選管は憲法裁の決定を受けて、最終的な当選者を発表する予定だ。

憲法裁周辺では14日、野党支持者による小規模な抗議デモが発生した。野党指導者が支持者にデモを控えるよう呼びかけたこともあり、治安部隊との衝突はなく、大きな混乱は発生していない。治安当局はデモに乗じた騒乱やテロを警戒して、4万8千人の治安部隊をジャカルタ中心部などに展開した。

選管は5月21日、4月17日に実施された大統領選挙で現職のジョコ氏が55.5%の票を獲得し、野党候補のプラボウォ元陸軍戦略予備軍司令官を破ったと発表した。野党側は「大規模な不正があった」(プラボウォ氏)として、5月24日に憲法裁判所に異議を申し立てていた。

選管の結果発表を受けて、5月21日から数日間にわたり、選挙結果を不服とする野党支持者の抗議デモが発生した。火炎瓶などで武装した反社会的勢力の構成員やイスラム過激派などがデモ隊に紛れ込み、治安部隊と激しく衝突し、8人が死亡、多数が負傷した。

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