2019年7月21日(日)

JALに初のエアバス大型機 「A350」が日本到着

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2019/6/14 10:59
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日本航空(JAL)が今秋に運航を始める欧州エアバスの大型旅客機「A350-900」が14日、日本に到着した。ボーイング一辺倒だったJALにとって初めてのエアバス大型機の導入になる。発注が決まっている分だけで、カタログ価格で約1兆円にもなる大型投資を成長にどう生かすかが今後の課題となりそうだ。

JALは同日、羽田空港にある同社の格納庫内でA350の日本到着を祝う式典を開いた。登壇した植木義晴会長は社長時代に自ら導入選定に携わったことを振り返り「6年前の決断は正しかったと感じた」と話し、新機材への期待感をにじませた。

整備部門出身の赤坂祐二社長は「(JALにとって)初物づくし。万全な状態にするのは苦労するなと思っていた。今は安全性、整備性も極めて優れた飛行機と確信を持っている。自信を持って9月からやっていきたい」と話した。

JALのA350-900は席数が369席で、内訳はファーストクラスが12席、上級席の「クラスJ」が94席、普通席が263席となる。9月1日から羽田―福岡線に投入し、順次路線を広げる。

JALは標準型の「A350-900」を18機と長胴型の「A350-1000」を13機発注している。このほかオプション契約として25機を購入できる権利も持つ。正確な投資額は非公表だが、確定している31機分の購入額はカタログ価格ベースで約1兆円となる。

JALはボーイングのジャンボジェット「747」型機の大量運航で知られたように、主力機がボーイングで固められていた。A350は、2002年に経営統合した旧日本エアシステム(JAS)を除けば、JALにとっては初のエアバス機で、JALの象徴である鶴丸マークが描かれた初めてのエアバス機ともなる。

長年ボーイング一辺倒だったJALがエアバス機の導入を決めた背景には、ボーイングとエアバスの競争による調達コスト削減を狙った稲盛和夫名誉顧問の判断が影響したとされる。

JALは順次A350の調達を進め、現在運航している同クラスのボーイングの大型旅客機「777」と置き換えていく方針。国内の基幹路線のほか国際線にも投入される予定だ。

A350については、長距離路線向けに設計された機体だけに国内線のような短距離路線の使用には向かないといった声や、エアバス機の導入による整備、パイロットの訓練などコストの増加を指摘する声もある。

2010年の経営破綻から約10年。成長を求められるステージに移行したJALにとって、大型投資をどう生かせるかが今後の課題となる。

(井沢真志)

羽田空港に到着した日本航空のエアバスA350-900型機(14日午前)

羽田空港に到着した日本航空のエアバスA350-900型機(14日午前)

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