北朝鮮「瀬取り」79回 米、安保理に制裁破り通告

2019/6/13 22:36
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【ニューヨーク=共同】米国連代表部は11日、北朝鮮が海上で積み荷を移し替える「瀬取り」による石油精製品の輸入を今年も繰り返しているとして、安全保障理事会の制裁違反を指摘する文書を安保理の北朝鮮制裁委員会に提出した。瀬取りは79回に及ぶ。安保理外交筋が12日明らかにした。

外交筋は、北朝鮮に昨年供給された石油精製品は、2017年12月の安保理決議が定める年間供給上限50万バレルの7倍で「今年も同様のペース」だと指摘。「米国は新たな制裁ではなく、既存の制裁の完全履行を求めている」と強調した。文書は米国や日本など26カ国の連名。

文書は「石油精製品の輸入制限は、北朝鮮の非核化達成に向けた圧力維持のため重要だ」と指摘。石油供給を直ちに停止するよう国連加盟国に通知することを制裁委に求めた。米国は昨年7月、同様の文書を制裁委に提出したが、ロシアと中国が異議を申し立て、結論が先送りされた。

各国は北朝鮮への石油供給量を30日ごとに制裁委に報告する義務がある。過去2年間で北朝鮮に合法的に石油精製品を供給し、報告したのはロシアと中国のみ。

一方、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は12日、ニューヨークの米国連代表部で安保理メンバー国や日本、韓国の国連大使らとの会合を開いた。出席した別所浩郎国連大使は「シンガポールの米朝首脳会談からちょうど1年ということで、現状の米国の認識を報告してもらった」と語った。

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