鹿児島銀・上村頭取、最後の会見「九州FG発足、自然の流れ」

2019/6/13 19:53
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鹿児島銀行の上村基宏頭取は13日、退任前最後の記者会見を開き、2015年の九州フィナンシャルグループ(FG)発足は「自然の流れだった」と振り返った。人口減や低金利で経営環境が悪化するなか、金融以外の収益源拡大を進めてきた。規制緩和を契機に「生き残りをかける勝負の時期が来る」と語った。

最後の定例会見に臨む鹿児島銀行の上村基宏頭取(13日、鹿児島市)

10年に就任。15年にはそれまで激しく競っていた肥後銀行との経営統合を果たし大きな話題を呼んだ。「自分がやったという感覚はない。なるべくして一緒になった」と語り、「頭取の思想を具現化する力が行員にある」と持ち上げた。

金融庁は地銀による企業への出資規制を一部緩和する方針。上村頭取は「事業の責任主体として動けることで、地域の活性化を本当の意味で担える」と歓迎した。農業法人を立ち上げるなど準備を進めており農林水産業や医療・介護分野への参入を視野に入れる。

日銀は13年に「異次元緩和」を開始。16年にはマイナス金利政策を導入し、地銀の収益環境は加速度的に悪化した。だが「社会の変化に対する顧客の適応能力の高さを見れば、銀行もぐちゃぐちゃ言えない」。お金を集め融資する「金融」の優位性は低下しても、「ヒトや情報の価値は消えない」として、人材育成やデータ活用に力を入れる考えを示した。

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