群馬大、手足が震える原因を解明 治療法開発へ道

2019/6/13 19:44
保存
共有
印刷
その他

群馬大学は高齢者に多く見られる手足の震えの原因を解明した。遺伝子操作したマウスを利用した実験で、細胞外からナトリウムイオンを取り込むタンパク質の一種が脳内で失われることで起こることがわかった。今後老化でこのタンパク質が失われる原因を研究し、震えを抑える治療法の開発につなげたい考えだ。

手足の震え以外に症状が見られない病気を「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」と呼ぶ。65歳以上では14%に見られる症状だが、原因がわかっていなかった。群馬大大学院医学系研究科の定方哲史准教授、細井延武講師らの研究グループが解明に取り組んだ。

細胞内で他のタンパク質の輸送に関わるタンパク質を作れないマウスを用意したところ、起きて活動している時に常に体を震わせていた。詳細に調べると、小脳で神経細胞体から細長く伸び、次の神経細胞に信号を伝える働きを持つ「軸索」の付け根部分で、細胞外からナトリウムイオンを取り込むタンパク質の一種が消失。これが原因で神経細胞からの電気信号が弱まり、震えが起きていることがわかった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]