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来日したチェコの気鋭作家「日本のおとぎ話が刺激に」

チェコのビアンカ・ベロヴァー氏の小説「湖」は、同国最大の文学賞マグネジア・リテラ賞の最優秀賞を受け、さらに欧州の気鋭作家に贈られるEU文学賞も受賞している。このほど日本語訳が河出書房新社から刊行されたのを機にベロヴァー氏が来日し、訳者で東京大学准教授の阿部賢一氏と東京都内で対談した。

干上がりつつある湖近くに住む家族の物語で、主人公の少年「ナミ」は祖父母と暮らしている。彼は幼いときに出て行ったとおぼしき母親を探して旅に出る。「(環境破壊によって)アラル海の水位が下がっていることを雑誌で読んで知ったのが、この小説のきっかけの一つとなった。極端なことを描きつつ、いかにリアリティーを出せるかが、小説の醍醐味だと思う」とベロヴァー氏。それは作中の激しい暴力描写も同様という。

さらに「日本のおとぎ話からも刺激を受けた。チェコではドラゴンが出るなど明るい話が多いが、日本のものは首が切られるような暗い話が多いように感じた」とも。翻訳のきっかけはチェコ外務省の外郭団体チェコセンターが各国の若手翻訳家育成のために開いているコンテストで、2017年に「湖」が課題作に選ばれたことだった。日本語訳も含め、17言語への翻訳が決まっているという。

(中野稔)

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