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体操・杉原、関西にUターン 地元から五輪目指す

体操女子の杉原愛子(19)が今春、武庫川女子大(兵庫県西宮市)の短期大学部に入学した。2016年リオデジャネイロ五輪に出場し日本の団体4位に貢献した杉原は、「地元の関西から20年東京五輪を目指したい」と東京からUターンした。まずは世界選手権(10月、ドイツ)での完全復活が目標。「五輪につながるように、世界にしっかりアピールしたい」と意気込む。

杉原は5月18日のNHK杯(東京都調布市)で4位に入り、世界選手権代表の座をつかんだ。昨年のカタールでの世界選手権は現地入りしながら腰痛の悪化で出場を断念。「チームに迷惑をかけ、応援してくれる人にも演技を見せられなかった。申し訳なさ、悔しさがすごく大きく、今年は絶対に出たいという気持ちが強かった」と語る。

杉原はNHK杯で4位に入り、世界選手権代表の座をつかんだ(5月)=共同

NHK杯でも競技前の練習でハプニングがあった。「平均台で顔面を打って鼻血。まずいなと思ったが、練習は積んできたから大丈夫、やるしかないと吹っ切った」。自他ともに認めるポジティブな性格。「逆に重圧をかけず、楽にいけた感じもする」と4種目を乗り切った。

もともとNHK杯は安全運転の予定だった。「今回は代表への復帰戦。欲張って権利を逃したら元も子もない」と武庫川女子大の大野和邦監督。今後の大会では新技も入れ、技の難度を示すDスコアを上げていく考えだ。西日本インカレ(5月31日~6月2日、愛知県豊田市)では、平均台で自身の名が付くE難度の技「スギハラ」(足持ち2回転ターン)も約1年ぶりに披露し、団体、個人総合、種目別で6冠に輝いた。

杉原は梅花高校(大阪府豊中市)1年だった15年、15歳で日本一を決めるNHK杯を制し、16歳でリオ五輪に出場。高校2年で東京の学校に転校し、朝日生命を拠点に練習してきた。

練習拠点を武庫川女子大に移したのは今年1月。大阪府内の自宅から約1時間かかるが、一人暮らしで自炊もしていた東京よりも競技に集中できる環境だ。「母に栄養バランスを考えた食事を作ってもらい、2つ上の姉は同じ部屋で寝て、相談相手にもなってくれる」。体操経験者の家族の支えも心機一転の再出発には心強い。

「応援してくれる人に自分の演技で恩返しを」と抱負を語る杉原。余談だが、5月上旬、甲子園球場でプロ野球の始球式に初挑戦し、足持ちターンを入れたノーバウンドの投球で観客を沸かせた。「すごい数のお客さん」と目を丸くしながらも、「楽しくて緊張はしなかった」。なんとも華のある"凱旋登板"に、関西のファンもまた増えたに違いない。

(影井幹夫)

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