2019年8月17日(土)

ANAカーゴ、ボーイング大型貨物機「777F」公開

2019/6/13 13:51
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ANAホールディングス傘下で航空貨物国内大手のANAカーゴ(東京・港)は13日、導入した米ボーイングの大型貨物機「777F」を公開した。従来の主力機に比べ貨物室が大型化されており、半導体製造装置なども運べるようになった。米中摩擦で貨物需要が減少する中、新型機で新たな需要開拓を目指す。

ANAカーゴが導入した米ボーイングの大型貨物機「777F」(13日、羽田空港)

大型貨物機「777F」の貨物室の高さは3メートルと、中型機「767F」に比べ1.2倍に拡大。搭載重量は102トンと約2倍に増えている

愛称は社内公募で決まった「BLUE JAY(ブルージェイ)」。北米に生息し働き者として知られるという青い翼の鳥、アオカケスに由来する

機内には荷主など関係者用の席も備えている

ANAカーゴの杉口広取締役が記者会見し、777Fの優位性をアピールした

777Fはボーイングの大型旅客機「777」をベースにした貨物機。ANAカーゴが主力機として運航しているボーイングの中型貨物機「767F」と比べ搭載重量は約2倍の102トンに増加、貨物室の高さは3メートルと約1.2倍になった。大型化により従来では運べなかった半導体製造装置や航空機エンジンといった貨物も運べるようになった。

航続距離も伸びた。最大積載時の航続可能距離は9070キロメートルと767Fの約1.5倍で、成田からシカゴまで直行運航できる。ANAカーゴは7月2日から成田―上海路線で777Fの運航をはじめ、10月末からは成田―シカゴ路線にも就航する。

ANAホールディングスの片野坂真哉社長は5月に開かれた記者会見で、1月ごろから同社の航空貨物事業に米中摩擦の影響が出ていると言及。同社の貨物収入は1~3月期、日本から中国向けが24%減り、中国から北米向けが15%減ったという。

ただ、中長期的に見れば経済成長が続くアジアと北米間の貨物市場の将来性は高い。米ボーイングの推計によると、アジアと北米間の航空貨物需要は今後20年間で年平均4.6%の成長が予想されている。

ANAカーゴの杉口広取締役は13日に羽田空港で開かれた記者会見で「しっかりとその成長に乗っていきたい」と話し、新型機を使った需要の取り込みに自信を見せた。

(井沢真志)

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