2019年7月20日(土)

人の受精卵、大阪で作製へ 国内初、生殖補助医療研究

2019/6/13 9:51
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厚生労働省と文部科学省の専門委員会が3月に了承した人の受精卵作製について、大阪市の医療法人オーク会が同市西成区のクリニック「オーク住吉産婦人科」で行う予定だと明らかにした。12日に記者会見した。不妊治療研究が目的。

国は、研究材料として受精卵を作製することを、生殖補助医療の基礎研究に限って認めている。今回は、2011年の倫理指針施行後、専門委が作製を認めた初のケースだったが、厚労省は知的財産保護のためとして、審査申請者や実施施設を非公開としていた。

同会は「厚労相と文科相の最終確認を待つだけの状態。済み次第、速やかに実施したい」とした。

同会によると、卵子があまりとれない女性は、未成熟な卵子でも貴重なため、出産につなげる手法を研究中。計画では、不妊治療で患者から採取した未成熟卵子を、通常の培養液と、抗酸化物質を加えた2種類の培養液でそれぞれ100個ずつ成熟させる。その後、精子との受精率や、子宮での着床直前の「胚盤胞」と呼ばれる状態まで受精卵が育つかを比較する。

未成熟卵子は成熟させても受精率は50%程度で、そのうち胚盤胞になるのは10%以下とされ、廃棄されることが多い。

研究では卵子を300個使うため、専門委では数が多いとする意見も出た。同会は精度を保つのに必要だとして計画通り実施するとした。

〔共同〕

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