エボラ熱、WHOが緊急委開催へ ウガンダに拡大
【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は12日、コンゴ(旧ザイール)東部で流行しているエボラ出血熱の隣国ウガンダへの拡大を受け、専門家による緊急委員会を14日にジュネーブで開くと発表した。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうか判断する。緊急事態が宣言されれば2016年2月のジカ熱以来となる。
WHOによると、コンゴでの感染者は疑い例を含めると2千人を超え、約1400人が死亡。隣国への感染拡大が懸念されていたが、今月11日、ウガンダで感染者が確認された。
コンゴ政府が18年8月にエボラ熱の流行を宣言後、WHOが緊急委を開くのは3回目。過去2回は緊急事態に当たらないとし、渡航や貿易の制限措置も取らなかった。