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影薄いディープ後継 新種牡馬キズナに期待大きく

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2019/6/15 6:30
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東京、阪神両競馬で6月から2歳戦が始まった。ターフにさっそく姿を現した2019年の2歳世代には、新種牡馬による初年度産駒も含まれる。なかでも注目の種牡馬は13年の日本ダービー(G1)を勝ったキズナ(9歳)だ。同馬の父ディープインパクトの後継種牡馬は、現状では目立った成績を残していない。17歳と高齢なディープインパクト自身、19年の種付けをシーズン途中で取りやめるなど不安が多い。頼りになるディープ後継の登場が待ち望まれており、産駒の評判が高いキズナに大きな期待がかかる。

19年に産駒がデビューする新種牡馬は37頭。キズナのほか、同馬のライバルとして13年のクラシック戦線を盛り上げ、同年の菊花賞、14年のジャパンカップ(ともにG1)を勝ったエピファネイア(9歳)や、G1で6勝を挙げたゴールドシップ(10歳)などがいる。14年の天皇賞・秋(G1)に勝利したスピルバーグ(10歳)、日豪のG1で2勝のリアルインパクト(11歳)などは、ディープインパクトを父に持つ種牡馬だ。

キズナ、種牡馬として上々の滑り出し

レース出走に必要な血統登録をされた産駒の数はキズナが182頭と最も多い。新馬戦が始まった1日以降、4頭の同産駒がデビュー。9日の阪神芝1600メートルの新馬戦でルーチェデラヴィタ(牝、栗東・西村真幸厩舎)が勝ち、今年の新種牡馬の産駒の中央初勝利を記録した。

騎乗した池添謙一騎手は「手先が軽い走りをする。調教から良い動きをしていたし、調教通りならレースでも良いところがあると思っていた。追い出してからの反応も良かった」と話した。種牡馬として上々の滑り出しをみせたキズナだが、今後も期待の産駒がデビューする予定で楽しみは広がる。

キズナ産駒の評判はデビュー前から高かった。日本中央競馬会(JRA)の育成馬が上場される4月のJRAブリーズアップセールでは、キズナ産駒の牡馬がセール史上最高価格となる5400万円で落札された。

キズナ産駒のルーチェデラヴィタが新馬戦を勝ち、新種牡馬産駒の初勝利を飾った(9日、阪神競馬場)

キズナ産駒のルーチェデラヴィタが新馬戦を勝ち、新種牡馬産駒の初勝利を飾った(9日、阪神競馬場)

現役時代にキズナを手掛け、キズナ産駒も数多く管理する佐々木晶三調教師(栗東)はキズナの現役時代を「オンとオフがはっきりしていた。普段はやんちゃだがレースに行って悪いことを何もしなかった」と振り返る。

キズナはダービーを勝ち、13年のフランス遠征では凱旋門賞(G1)で4着、その前哨戦のニエル賞(G2)では優勝するなど、2400メートルのレースで活躍した。だが「安田記念(G1、東京芝1600メートル)に出走していたら、ベストパフォーマンスをみせられたと思う」と佐々木調教師がいうほどスピードがあった。そんな同馬が長い距離で実績を残せたのはオンとオフがはっきりしていて、騎手との折り合いを欠く馬ではなかったことが大きいと同調教師はみる。

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